ゴルフボールケースの設計、制作記その1

リブートゴルフでは今回、ゴルフボールケースを設計しなんども試作を繰り返しようやく完成にこぎつけました。

この記事では、どうやってゴルフボールケースを設計して改良しながら手直しをして商品にまで仕上げる経緯を何回かに分けて解説したいと思います。

ゴルフボールケースの設計

まず、大まかな仕様を考えます。

ゴルフボールを何個入れるのか形はどうするのか、素材は何を使うのか。デザインはどんなものにするのか。

ゴルフボールはいくつ収納するか

私がゴルフをラウンドするときは必ず2個のゴルフボールをポケットに入れていました。
プレーしているボールを含めると3個になります。

ラウンド中にロストや池ポチャで3個連続で無くしたことはありませんでしたので予備のゴルフボールは2個で十分でしょう。
他の市販のゴルフボールケースを見てもそのほとんどが2個収納タイプということからも、ゴルフボールの収納個数は2個としました。

ゴルフボールケースの素材は本革

リブートゴルフでは本革でスコアカードホルダーを制作しています。
当然ながらゴルフボールケースもスコアカードホルダーで使っている革で制作します。

オルフェ 緑

ゴルフボールケースの携帯の仕方

ゴルフボールケースをどうやって携帯するか。
ほとんどの場合、パンツのベルトに通すループでベルトに固定するか、カラビナなどのフックでパンツにベルトループに引っかける2通りを用意しています。

ベルト固定タイプはしっかりと保持できるので安心できる反面、秋冬の季節に上着が邪魔になります。
一方、ベルトループに引っかけるタイプは引っかける位置がベルトループがある位置に限定され、引っかけるだけなのでブラブラしがちですが、ゴルフボールケースの位置がベルト固定タイプより下に位置するので上着との干渉が少ないです。

どちらのタイプも一長一短ありますが、個人の好みの問題も大きいのでどちらも使えるように設計しました。

フックにはワンタッチで引っかけられるレバーナスカンを使用してみました。

ゴルフボールケースの蓋の止め方

ゴルフボールケースにゴルフボールを入れたら、プレー中に飛び出さないようにしなければなりません。

市販のゴルフボールケースを見るとファスナーやボタン、面ファスナーやマグネットで蓋をとめるのが多いようです。

最初の設計ではジャンパホックと呼ばれるボタンで開閉できるようにしてみました。
しかも上下、両方とも開閉できれば便利だろうということで試作してみました。

しかし、これが思いのほか使い勝手が悪いことに気づきました。

ゴルフボールを取った後、ボタンの位置が合わずにうまく留めることができません。
これではプレー中に手間取ってしまうので却下となりました。
今回の設計では蓋の巾が比較的狭いので左右の自由度が高いためにうまく行きませんでした。

ファスナーは硬めの革に向いておらず、面ファスナーは開閉したときの音が安っぽくなるので却下します。

そして残ったのがマグネットです。
そのマグネットでもバッグに使うようなものでなく単純な丸い磁石を使いました。

蓋側、本体側両方にマグネットを入れて、動作として理想である、蓋から手を離せば磁石の重みで所定の位置へ固定される方法が実現できました。

以下の動画では赤いステッチで丸く縫われたところが磁石です。

これなら蓋がなかなか閉まらなくてイライラしたり、ちゃんと閉まっているかとか気にせずにプレーできます。

ボール以外の収納

市販のゴルフボールケースではほとんどの場合、ティーが収納できるようになっています。
そして中にはグリーンフォークも収納できるゴルフボールケースもあります。

今回のゴルフボールケースではティーのみ、4本まで収納できるようにしました。

グリーンフォークを収納しないと決めたのはグリーンフォークの形が様々なのでよくある形のグリーンフォークの形に合わせて制作しても、あまり意味ないかなと思ったからです。

ちなみに私が使用しているグリーンフォークはスコッティキャメロン。
愛用パターはオデッセイですが。(笑)

 

 




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REBOOT GOLF

REBOOT GOLF代表。 スコアカードホルダー制作の他、ゴルフが上達するスコアカードを販売しています。

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