よもやま話 オーダー事例 スコアカードホルダー

本革製スコアカードホルダーのコバの仕上げ方

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本革製スコアカードホルダー
本日もオーダー品の制作に勤しんでおります。
写真は同じゴルフ場のメンバーが同じ色の革、同じ仕様でそれぞれの名前入りで頂いたオーダー品です。

この報告だけで終わっては面白くないのでちょっと制作についてのお話を。

スコアカードホルダーに限らず革製品を制作する場合に迷うのがコバの処理の仕方です。
コバは「木端」と書きますが革の切り口の事です。
革の切り口

コバの処理の仕方としては大きく4つの処理の方法があります。
まずは何もしない切りっぱなし。
次にヘリ返し。コバを表側の革で覆ってしまう方法。
次に塗り。コーティング剤を塗る方法。
最後に磨き。コバに付糊などを塗ってから布やヘチマで磨いて艶を出す方法です。
この中で一番手間がかかるのが磨きですが、リブートゴルフでのオーダー品は原則的に磨きでコバを仕上げます。
それぞれの長所短所があるのですが、オーダー品を時間がかかっても磨きにする理由は主に3つの理由からです。

  • 丈夫である
  • 修理しやすい
  • 自然なつやがでる

そもそも、なぜコバを処理するかというとコバは革の切り口なので傷みやすく、傷みの原因を作りやすいためです。
磨き仕上げは、革自体の繊維を固めてつやを出すので丈夫です。
塗りはコーティング剤をコバに乗せるので、使っているうちにコーティング剤がはがれないとも限りません。
また、修理がしやすいものひとつです。
例えばヘリ返しの場合、擦り切れてしまったら、革を継ぎ足すことができないので修理はできません。
磨きの場合は傷ついたりへこんでもやすりで削り磨きをやり直せば元のようになります。
また、磨き上げた場合は自然なしっとりとしたつやで高級感も出ます。

コバの磨き仕上げ

では、今回のオーダー品で解説してみます。
まず、この写真を見てください。
コバに染料を塗り粗い紙やすりで整えた状態です。
本革製スコアカードホルダー
コバを拡大してみましょう。

ザラザラですね。
これを磨いていきます。

少し細かい紙やすりでもう少し整えてから、磨き剤(付糊のようなもの)を塗ってから布やヘチマで磨きます。
こうすることで革の繊維が詰ってきて次第につやが出てきます。
本革製スコアカードホルダー
まだ、つやが斑なのでこの上から600番とか800番の細かい紙やすりで整えます。
そしてまた磨き剤を塗って磨きます。
つやが少し滑らかになったのがわかるでしょうか。
本革製スコアカードホルダー

これを何回か繰り返します。
この何回かが曲者で、革の状態によってなかなかつやが出なかったり、逆にすぐいいつやが出たりすることもあるので何回とは言い切れないのです。
最終的にはこの状態にまでします。
本革製スコアカードホルダー

ワックスで最終仕上げ

ここまで磨き上げた後はコバの保護のためにワックス、つまりロウでコーティングします。
名刺入れとか財布だと磨きだけでもいいんですが、スコアカードホルダーは雨の日でも使うので、防水のためにもロウでコーティングするのです。
そして完成となります。
しっかりと丁寧に仕上げたオーダーメイドの本革製スコアカードホルダー、大事に使っていただけると嬉しいです。
もちろん、修理も可能ですので使い込んで傷みが出たらご連絡いただければと思います。

当初、リブートゴルフで制作した本革製スコアカードホルダーはすべて磨き仕上げでした。
しかし制作の手間などの問題から一部の既製品はコーティング剤の塗り仕上げになっています。

リブートゴルフでは個人様からのオーダーメイドやゴルフ場やゴルフショップオリジナルのスコアカードホルダーも制作できます。
また、父の日のプレゼントに最適な既製品の名入れも可能です。
是非、一度ご相談ください。
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